マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

オリンピック観戦の合間の庭仕事

▶先月23日に開幕した東京オリンピックは、早くも今日で12日目となる。城山三郎の小説の「毎日が日曜日」ならぬ「毎日がオリンピック曜日」状態である。終日テレビの前に陣取ってオリンピック放送を見続けていると、こちらの脳味噌もふやけてきそうだ。というわけでもないが、昨日は意を決して伸び放題の庭木の剪定にとりかかった。なにしろ炎天下の作業となるので、熱中症が心配だし、蚊に食われるのもイヤだ。長袖シャツに長ズボン、麦わら帽子をかぶって剪定バサミを握って脚立の上に乗っている姿は、なかなか様になっている(ハズだ)。

▶しかし、ものの10分も経たないうちに、全身がびっしょりとなるほど汗が出てきた。この暑さの下でオリンピックを開催しているというのだから、選手達も大変だろうと思いながら、こちらの方も必死の思いで剪定を済ませると、足元には切り落とした枝葉が山のように積みあがった。一体この山のような枝葉は誰が片付けてくれるのだろうと愚にもつかないことを考える。ここまででほぼ一時間半が経過し、体力の限界を感じてきたので家に入った。

▶家の中はエアコンが効いていて寒いくらいだ。全身びっしょりなので着替えようかと思ったが、まだ仕事は終わっていないので、このままの姿で扇風機の風にあたったら、身体温度があっという間に下がった。テレビをつけると、総合テレビでは、卓球の団体戦Eテレでは女子バスケットボール予選の日本対アルゼンチン戦をやっている。卓球は今日は勝つだろうと思ったので、バスケを見たが、日本が3点シュートをビジバシと決めて、優位に立っている。最近はバスケも強くなったものだと感心しながら見ていたが、濡れた衣服が早く仕事に戻れと催促しているようなので、イヤイヤながらまた外に出た。もうすぐ昼食の時間だ。

▶炎天下で必死に庭の下草をむしっていたら、突然頭の上の方から声が聞こえるので振り向くと、近所の奥さんが立っている。「この暑いのに、随分と精が出ますね。でも気をつけてくださいね」と言われて、全くその通りだと思った。しかし母親に似た性分なのか、そうは思ってもなかなか手を止められない。それでもさすがに限界を感じてきたので、昼食のため家の中に戻った。

▶妻が生きていれば、ハイご苦労様とすぐに昼食が出てきたはずだが、一人の身ではそうもいかない。取り合えずガブガブと冷水を飲みながら、湯を沸かしてカップラーメンを作って食べた。もちろんテレビをつけてオリンピック放送も見たが、女子バスケは日本がアルゼンチンに結構な差をつけて勝ったようだった。相変わらず全身びっしょり状態だったが、着替えるのも面倒だし、ラーメンを食べてからそのままフローリングの床の上に寝転がったが、これが本当に気持ちがいいんですね。

▶気持ち良すぎて思わず昼寝をしそうになったが、こんな状態で昼寝をするのはもっての外だ。それに、切り散らかした枝葉の後片付けの仕事を早く済ませないといけないし。ようようの思いで起き上がり、再度気合を入れなおして外に出た。あとは、もくもくと枝葉を集めてから、100円ショップで買った荷造り用の紐で縛ってまとめるのだが、これは実際にやった人でないとその難しさが理解できないだろう。

▶とにかく四方八方に広がって、長さも違う枝葉を、1メートルくらいの束にするのだから大変だ。私の場合、今回が初めてではないので、ある程度はコツが分かっているつもりだが、普通の人がこの仕事をやろうと思ったら、相当苦労することは間違いない。ちなみに、庭師の人に頼んだ時は、持ってきたクレーン付きの小型トラックの荷台に、切った枝を強引に積みあげ、最後はクレーンのブームを使って抑え込んでいた。


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▶さて、這う這うの体で最後の一束を作りあげたのは午後3時近かったが、この時突然空がかき曇って雨が降り出したのだから、まさに間一髪で仕事を終えたのでした。家に入ってすぐにシャワーを浴びて乾いた衣服に着替えてから、冷えたビールを飲むと、これが何とも言えず爽快で、身体を動かして仕事をすることの充実感がみなぎってきて、とても得をした気分になった。

▶それにしても、今日の仕事を人に頼んだら、一体いくら払うことになっただろうか。自分でやったのだからその分稼いだことになる訳だが、今更ながらに、金を稼ぐ(と言っても大した金額にはならないが・・・)のは大変なことだと思った次第でした。