マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(2の4)

▶第2ステージの遍路も、実質4日目となると身体も慣れてくる。と言うか、今回の18番札所以降の遍路(徳島南部)となると、思いつきだけで遍路をやってみようと思った人の半分近くが既にふるい落とされているので、現地で知り合う人も、複数回以上来ているという人が結構いることになる。従って情報交換する内容もそれなりに専門的?になるので、面白い。

▶昨晩泊まった宿舎は、いわゆるゲストハウスというやつで、民家の土蔵をリフォームして簡易ホテルに仕立てあげている。こういう所は外人さんが結構泊まるのではないかと思っていたら、やはり初老の白人の男性と一緒になった。食事のサービスはない素泊まりの宿なので、彼と顔を合わせたのは出発直前だった。

▶入道頭の初老の日本人のおじさんゲストが、朝5時前から共有スペースに陣取って、早起きの人を捕まえては、あれやこれや言っていて、この外人も捕まった。おじさんは日本語でしきりに話かけるのだが、通じているのかいないのか、まあ、大した話ではないのでどっちでもいいが、日本人のおじさんの話し好きもかなりのものだ。

▶この外人に英語の挨拶をしたら、「おはようございます」と日本語で返された。聞けばオーストラリア人だが、神戸暮らしが30年になるホテルマンだそうで、六甲アイランドが埋め立てられた当時から日本にいて、奥さんは日本人で社内結婚ですという。彼は日本語が上手だ。全く色んな人が遍路をしているものだ。

▶今日は徳島南部の海沿いの国道55号線室戸岬方面に向かってひたすら歩くだけで、途中に札所はない。休憩所やコンビニで休んでいると、同じ方向に歩く人と合う機会が多い。若くても歩きが遅い人もいれば、私より年配にもかかわらず、私を追い抜いて行く人もいる。自分の体力がどの程度なのか、他人と比較しやすいというのも、遍路の面白いところだ。

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▶午前6時半に日和佐の宿舎を出て、27㎞歩いて午後3時ちょうどに海陽町の宿舎に入ったが、今日は楽勝だった。足裏のマメも、事前にテーピングで十分ケアすれば、ほとんど問題ないこともわかった。夕食は初めてのおじさんと二人だったが、結構話しができた。しかし、宿舎で知り合った人と話すと、異口同音に「四国歩き遍路は、贅沢な道楽ですね」ということで意見の一致をみる。遍路をできて幸せだ・・・。
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