マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(2の5)


f:id:Mitreya:20211112174200j:image
▶昨日に続き札所の全くない海岸沿いの国道55号線を、室戸岬に向かって歩く。一昨日の23番薬王寺から次の24番最御崎寺(ほつみさきじ)まで何と75㎞もあるので、昨日と今日のように、ただ歩くだけの日があるのは仕方ない。それにしても、目的が無かったら、とてもこんな歩きはできないので、人間が目的を持って行動しようとすることが、如何に人間を動機付けるかがよく分かる。

f:id:Mitreya:20211112171717j:image

▶それにしても今日は張り切り過ぎたかもしれない。足裏にマメはできなかったが、午後になって右のアキレス腱が痛み出した。靴とこすれて痛いという訳ではなく、アキレス腱の使い過ぎで局部的に炎症を起こしたような痛みだ。宿に着いてから湿布をしたが、明日までに痛みが引いてくれないと、予定に支障が出かねない。

▶しかし、四国遍路をやってみて、実に良くできたシステムだと感心する。遍路用に特別に作られた地図(四国遍路一人歩き同行二人地図編)だけを頼りに、老若男女が午前7時頃に次の目的地に向かって一斉に出発するのだ。実に統制が取れている。例えてみれば、「すごろく」遊びを四国88ヶ所の寺院を舞台にしてリアルにやっているようなもので、要するに四国遍路は「人間すごろく」遊びなのだ。