マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

雪が降った日に思うこと


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▶昨年末に乗っている車の通常タイヤを交換した。新車から6万キロは走っているし、直前の定期点検でタイヤの摩耗を指摘されたので交換を決断した。実はこの時は別の選択肢もあった。つまり、時季的に冬用タイヤに履き替えるタイミングなので、とりあえずは冬用に交換しておいて、来年の春(つまり今年のこと)の夏用タイヤへの履き替え時に、新しいタイヤを購入して組み替えすることである。しかし、最近は冬に雪が降るような場所(例えば群馬の温泉など)に行くことは激減しているので、交換の手間や費用も考慮して、あえて今年は冬用への交換は行わないことにした。

▶買ったタイヤはミシュランのプライマシー4で、これは新車時に装着されていたタイヤ(プライマシー3)の進化版である。私が求めるタイヤの性能は、静粛性と乗り心地が第一で、これに関しては文句のないところ。組み換え直後は、路面の継ぎ目の音を拾うのがヤケに気になったが、これは私の気にし過ぎで、年末に利用した代行運転のドライバーが「こんなものですよ」と言っていたのを聞いて、その後は私自身も全く気にならなくなったから、よくしたものである。

▶年が明けた6日、午後から関東地方には雪がチラつき出した。列島南岸を通過する低気圧の発達と張り出した寒気団の影響で、千葉でも雪が積もりだした。寒いから雪が降るのか、雪が降るから寒いのか、テレビの予報官もよく分からない説明をしていたが、とにかく寒いので暖房のレベルを上げた。家には正月用に買い込んだ食料がかなり残っており、別段出かける予定もないので巣ごもりすることに全く躊躇はなかったが、この辺りが自由人の特権だろう。何より、車はスタッドレスを履いていないので走れない。

▶だいたい、スタッドレスを履いているからといって、雪道を走ったことのないドライバーが大半を占める関東地方においては、こんな天候での運転はもらい事故の危険性が高過ぎる。そう思っていたら、案の定、首都圏では夕方から交通事故が多発した。

▶大雪で思い出すのは2014年2月のこと。この時も南岸低気圧の影響で8日に雪が降り出し、夜になってからその勢いが増したことから、千葉市では33㎝の積雪を記録した。我が家の玄関は東向きで、どういう具合か風が集まってしまうので、以前から枯れ葉などが異常に堆積するなどの現象があったが、この時は玄関前に1メートル近い雪の吹き溜まりできてしまい、朝起きてこれを見て大変驚いたことを覚えている。

▶幸いなことに、この大雪は土曜日に降り出したので会社の出退勤には影響はなく、翌日の日曜は晴れたので、近所の人達が総出で道路の雪かきに精を出した。千葉での33㎝の積雪記録は、昭和41年に記録を採り出してからは最大のものである。と言っても、先日いつもの居酒屋で常連さんと話をしていたら、彼の子供の頃(※60年~70年前?)に千葉市土気では1メートルくらいの雪が降って、その時は子供達が竹でスキーを作って遊んだ記憶があると言っていたから、大げさかどうかは別にしても、昔はもっと雪が降ったのかも知れない。

▶ところで2014年は、これで終わりではなかった。除雪した道の雪が溶けきらない3日後の2月11日に、再び大雪が降った。この時は千葉の積雪は21㎝だったが、それでも大雪には違いない。11日は祭日だったので、この日も家の前の除雪をしたが、うち続く降雪にホームセンターでは、除雪用のスコップが完全に売り切れた。そして驚くなかれ、更に3日後の14日の金曜日に、またまた大雪が降った。さすがに千葉では14㎝だったが、甲府あたりでは積雪が1メートルを超えてしまい、立ち往生した車を乗り捨てて自宅まで歩いて帰ろうとした50代の女性が、たどり着けずに凍死するという悲劇まで生んだ。

▶2014年は、あまり雪の降らない関東地方にとっては豪雪の年であった。この時の雪は、どういう訳か週末に集中し、しかもその雪は溶けずに長く残ったので、ゴルフ場にとっては大打撃の冬だった。
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▶さて、この時のことを教訓に、私は翌冬から車にはスタッドレスを掃くことにした。除雪用のスコップも、金属製のものを2本(私用と妻用)購入した。今朝起きて物置を覘くと、スタッドレスが袋をかぶったまま4本積まれており、スコップも2本立てかけてあった。昼近くには晴れて気温が上がってきて、道の雪も急速に溶けだしたから除雪の必要はなさそうだし、車で出かけるつもりも当分ない。私は、せっかく雪が降ったのに出番のないこれらのモノを見ながら、宝の持ち腐れではないかという思いが一瞬頭をよぎったが、それでも最近は「それはそれで、いいではないか」と妙に達観できる気分になってきている。年齢が嵩んだということか。今日は私の誕生日だ・・・。