マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(4ー5)

▶日曜日の今日は、竜串の海岸から月山神社を経由して、大月の宿まで約29㎞を歩いた。昔から足摺岬の38番金剛福寺から39番延光寺に向かうには、次の2通りの方法が不文律の如く決まっている。①一旦同じ道を戻ってから内陸部の道を通るケースと、②足摺半島を時計回りに回ってそのまま海岸線を進むケースだ。

▶両方とも不思議と距離はほぼ同じだが、海岸線を進む方が多少は楽だと言われている。という訳で私は海岸線コースを選んだのだが、楽かどうかは別にして、こちらの方が眺めは圧倒的によさそうだ。

▶曇り空の下、宿を出てから海岸線沿いの321号線をひたすら歩き、長いトンネルを3つ抜けた先の叶崎(かなえざき)に到着。ここには叶崎灯台がある。この灯台明治44年から現在まで、現役の灯台として足摺岬から宿毛辺りの漁船の海上からの標となっている、と案内板に書いてあった。小さいが存在感ある灯台だ。

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▶叶崎で小休止したあと再び321号線を歩いていると、すぐに遍路休憩所があった。先程休んだばかりなのでスルーしようと思っていたら、私と同年くらいの地元の人から話しかけられたので、仕方なく再度休憩することにする。このおじさんは、毎日する事がないそうで、近くを散歩しながら、網を張っているようだ。私はその網にかかった魚となった。

▶10分くらいと思っていたら、結局20分くらい話し込んでしまい、予定外の道草となってしまった。何とか話しを切り上げて今日立ち寄る予定の月山神社へ向かったが、その頃から雨がポツポツと振りだした。月山神社は、海岸ルートを選択した場合、必ず立ち寄ることになっている?らしいが、実際行ってみると、がっかりだった。なんせ構えがシャビーで、空海が何度も通ったという伝説も本当かなと思ってしまう。下の写真がそれ。f:id:Mitreya:20220515173531j:image

▶正午近くだったので ここで昼食休憩にしたが、その頃から雨が本格的になってきた。雨支度をして歩き出したが、なんかついていないなあと思ってしまう。その後も雨は降り続き、いつものように午後は疲労も蓄積してきて、ただ黙々と歩いたが、本当に今回は雨に祟られている。宿に入ったのは4時近かった。