マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(5ー10)


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▶昨晩から週後半の天気が気になっていたが、どうもこちらは雨模様のようだ。今回の遍路は幸いなことにこれまで雨らしい雨には降られておらず、天気に関しては比較的ついていたのだが、最後の段階でそのツキも落ちそうな予感がする。

▶と言うのも今日は晴れ時々曇りの状況下、伊予三島駅近くのビジネスホテルまでたどり着くだけの24㎞の行程だから楽勝だが、明日31日から愛媛と香川の県境を越えて65番三角寺、そして翌1日は四国遍路では最も高所(標高910m)にある66番雲辺寺に行く予定だからだ。その雲辺寺を参拝する当日の予報が雨だからタマリません。

▶もちろん昨年からの遍路で雨に降られたことはある。今年5月の足摺岬に向かう行程では数日連続で雨に降られた。この時は平地の舗装道を歩くだけだったから、身体は濡れて嫌だったが、危険を感じるような場面はなかった。しかし今回の雲辺寺へ行く道は先日の60番横峰寺と同じく完全な山道で、しかも遍路道は登山道と異なり荒れが激しい。

▶私はこれまでの行程で2度転倒した経験がある。いずれの場合も疲労が蓄積されている時で、しかも時間的に切迫感があった。その時は雨が降っていなかったが、今度は降雨下での急登と急な下りである。経験的に下りの岩場は滑り易いことがわかっている。

▶今回の遍路は、わざわざ暑い8月下旬をターゲットにして計画を組み、それをすることが自分にとっても意味があることではあった。一度組んだ計画を変更するのは残念だが、よく考えれば、65番三角寺と66番雲辺寺を今回是非ともやらないといけない理由なんて実はないのだ。時間はまだたっぷりある。

▶今日未明に目を覚ました際、以上のことが気になって眠れなくなった。今日と明日は天気が持つので65番三角寺に行くことはできる。しかし、その晩の宿は山中の民宿で、翌日の66番雲辺寺を雨で諦めた場合、そこから松山空港高松空港を経由して千葉まで戻って来るにはもう一泊かかりそうだ。

▶遍路を区切り打ちする場合、駅近くに宿が取れていることが望ましい。何故なら交通の便が良ければ次回の再開も含め、帰るのも来るのも便利だからである。それなら今日で今回の遍路を終わりにし、明日千葉に戻ろうと決断した。夜中だったが、スマホで航空券の変更ができることを確認する。後は宿にキャンセルの連絡するだけである。

▶今朝は7時に宿を出て伊予三島まで24㎞の道を歩き出した。途中の休憩所で予約してある宿に電話して事情を説明した。天候と体調を考えると今日で遍路を区切るのでキャンセルさせて下さいと言うと、どちらの宿も気分よく了解してくれた。歩き遍路の場合、当日になっても予定の変更は実はよくあることのようだ。次回は秋になりますが必ず泊まりますと言って電話を切る。

▶午後3時に伊予三島駅近くのホテルに入った。窓から本来明日に向かうはずだった四国の山並みが見える。今回も何とか無事に帰れそうで良かった。明日は、松山までJR で戻り、松山城と「坂の上の雲ミュージアム」でも見学してから帰ることにしよう‼️