マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

湯野上温泉ツーリング


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▶天気予報を見ていたら、今週の中頃は晴天が続きそうな気配だったので、久し振りにバイク・ツーリングでもしようかと思い立った。あれやこれやと行き先を悩んだ末、何度か行ったことのある福島県会津湯野上温泉に行くことに決定する。何といってもここは温泉が素晴らしく、民宿で出される郷土料理もおいしい。近くには、江戸時代にタイムスリップしたような大内宿の街並みがあり、少し足を延ばせばもう会津若松である。日程は宿の手配の都合も考えて5月18日~19日とした。

▶今週に入ってから、日本列島は南から張り出した高気圧に覆われ、真夏を先取りしたような好天が続いているが、この季節外れの天気も18日までで、19日は西から雨が降り出すとの予報が出ているので若干心配だった。それでも前日の17日は、愛用のバイク(バーグマン200)をひっぱりだして丁寧に洗車を施した。翌朝の出発が早いので、ツーリング用の衣類やら温泉に入る支度を整えて、午後9時半にはベッドに入る。四国遍路を50日もやっているので、このあたりの段取りは手際がいい。

▶さて18日の朝は午前4時頃に目が覚めてしまい、しばらくそのままベッドの中にいたが、5時には起きる。あいかわらず天気は良くて、テレビをつけるとアナウンサーが今日は熱中症に気をつけてくださいと話している。簡単な朝食をとって身支度を整える。通常、ツーリングをする場合は、バイク用の専用ジャケットを着用するのだが、福島の最高気温は35度になりそうとの予報もあるので、半そでのシャツの上に薄手の防風ジャケットを重ね着して出かけることにした。

▶午前6時過ぎに自宅を出る。予定では宇都宮近辺で昼食をとり、午後3時過ぎには目当ての温泉民宿に着くのが目安である。東北自動車道を走れば早いが、それでは面白くないので、一般道を走ることにしている。朝の走り出しは気温もまだ上がっていないので、ハンドルを握る腕のあたりが少し寒い。しかし16号線に入って柏方面に向かいだしてからは慣れて具合がよくなった。平日の6時台の国道16号線は、トラックが多い。

▶1時間近く16号線を走ると柏の手前の大島田という交差点に着く。ここを右折して県道8号に入り、5分も走ると手賀沼にかかる橋のたもとに「道の駅しょうなん」が見えてくる。道をはさんで反対側は「満天の湯」があり、ここの道の駅と日帰り温泉はおすすめだ。そこから走るとすぐに国道6号線に合流する。利根川にかかった大利根橋を越えるともう茨城県取手市だ。JR取手駅の先で6号線を離れ、左折して国道294号線に入る。午前7時台なので、通勤や通学の人が駅に向かって歩いていくのが見える。

▶並行して走る関東鉄道常総線を横目で見ながら、294号線を快調に飛ばす。常総から下妻へ向かう途中に左手に豊田城の天守閣が見えてくる。鉄筋コンクリート造りの新しい城で、いつも通るたびに気にかかるのだが、敢えて寄り道するほどの城ではなさそうだ。右前方には筑波山が見える。天気はいいが霞んでいる。走り出してから早くも3時間が経過し、筑西を過ぎるともう栃木県。休憩をとりたくなったので、「道の駅にのみや」で小休止。このあたりは二宮尊徳翁が有名で、道の駅には薪を背負って本を読む二宮金次郎銅像がある。ここで旨そうなイチゴを売っていたので思わず買ってしまった。
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▶真岡市街に入る手前で道を左に折れて今度は国道408号線に入る。ちなみに、294号線をそのまま走れば、真岡から益子へ。私は益子の陶器市には2回ほど行ったことがある。408号線を北上すると左へ行くと宇都宮市街との標識が出てくる。昼飯時なら立ち寄って宇都宮餃子を食べるのだが、まだ時間が少し早い。いっそのこと那須塩原あたりで昼食にしようかと考えて、そのまま408号線を走り、高根沢付近で自然に国道4号線に合流した。

会津に向かうには、宇都宮から日光を経由して鬼怒川を遡っていく道(121号線)があり、この道も風情があって捨てがたいが、前回走っているので今回は4号線を北上して、那須塩原経由で南会津まで行くことにする。千葉から延々と走ること200㎞近く、矢板を過ぎるとようやく那須塩原市に入ってくる。時刻は午前11時半。JR西那須野駅近くの三島交差点を左折して国道400号線に入る。この道は塩原温泉に通じる道である。

▶400号線に入って東北道西那須野ICを越えるとすぐに千本松牧場がある。ここは明治の元勲松方正義が、「那須野が原」の当時不毛だったこの土地を自ら買い取って開墾したことが始まりである。牧場の中に温泉が湧いていて、私も2度ほど浸かった経験があるが、匂いのよい素晴らしい温泉だ。今回は湯野上温泉に行くのでここはパス。牧場から少し先にある中華料理店で昼食休憩をとった。ここのもやしラーメンが絶品でした。
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▶ラーメンを食べながら地図とにらめっこする。寄り道をしなければ湯野上温泉までここから60㎞くらいで、概ね2時間の距離だ。地図を見ると、塩原温泉の先にスッカン沢という秘境を見つけた。現在、遊歩道が崩壊して現地は全面通行止めらしいが、近くまでは行けそうなので、次回の為に思い切って行ってみることにする。400号線を離れて塩原温泉近くの細いクネクネ道を登っていったが、軽自動車が一台通れるかどうかの難路だった。途中1台だけ車を見かけたが、全く場違いの感じで、バイクで走るのにはそれなりに面白かったが、往復に小1時間はかかりました。ヤレヤレ。

▶その後は、400号線に戻ってから121号線に入って、その道を1時間ほど北上してようやく福島県南会津町に入った。ここは福島県の最南端だ。目的地の湯野上温泉は、ここの隣の下郷町にある。午後3時半、ようやく本日の宿「民宿みやもと」に到着。宿の奥さんが迎えてくれたが、本日の客は私一人。この宿は、温泉風呂が4つあって、全て源泉かけ流し。早速内風呂を使わせてもらったが、大きな湯舟でまるで殿様気分でした。
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▶夕食までに時間があったので、今度は露天風呂に。手作りだが民宿とは思えない豪華なつくりで、晴れた空と緑の木々を眺めながら久しぶりにゆっくりと湯に浸かりました。夕食は、手作りの会津郷土料理で、ビールも日本酒もうまかった。ごちそうさまでした。午後8時にはそのまま布団の上で寝てしまい、夜中に起きて寝なおしました。
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▶翌18日は朝から曇り空。予報では午後から雨だというので、宿の人への挨拶もそこそこに、朝食をとってすぐに出発した。帰りの道は、下郷町から289号線を通って山越えして白河市へ出て、そこから国道4号線を使って千葉まで戻ることに。途中宇都宮を過ぎたあたりから雨が降り出したので、道端でレインスーツを着用。春日部で16号線に入るころには結構な雨脚になった。昼食は春日部の「道の駅庄和」で軽くとって、雨で混んでいた16号線を2時間近く走って千葉の自宅に戻った。午後3時だった。疲れたが、往復540㎞のソロツーリング、無事に帰れてよかった・・・オシマイ。