▶先日クルマを乗り換えた話を書いたが、これはその続き。乗り換えた3年落ちの中古のクラウンには、残念ながら左前のホイールと側面下に擦りキズがある。それほど目立つキズではないので、自分でつけたキズなら我慢して乗り続けることも十分あり得るが、新車に近い乗り始めのクルマに、他人がつけたキズがあるのはいただけない。ということで、購入に際しては、クルマが手元に届いたらすぐに修理するつもりでいた。なお、価格はその分安くしてもらっている。
▶アルミホイールの擦りキズの場合、補修方法が殆どないため基本的には交換するしかない。近くのディーラーで頼めば早いのは分かっているが、もともと大したキズとは思えない現在のホイールを、6万円近くも払って新品のホイールに交換する気にはとてもなれない。クルマを購入した埼玉トヨペットの中古車部門のスタッフに相談すると、中古のホイールはネットで良い出物が時々あるので、少し時間をかけて探してはどうかと言われた。早速メルカリとヤフオクで目当てのホイールを探すことにした。
▶2～3日後にヤフオクで目当てのホイールと思しき物件を発見した。オークション期限は残り２日で、画像を見る限り目立ったキズはなく、同じホイールのようだ。まだ誰も入札はしておらず、出品者がつけた価格は12000円。香川県からの出品で、送料は別途5000円かかる。しかし、トヨタの純正部品の場合、画像だけでは同じかどうか分からない。そこで出品者に4261A-30760のホイールを探しているが、あなたが出品しているホイールはこの品番かとヤフオクでメールすると、しばらくして品番は4261A-30760ですとの返事があった。
▶しかし、驚くべきことに、それと同時に出品者が入札前の価格を15000円に変更したのだ。他人の足元を見るゲスな奴だと腹が立ったが、それでも送料込みで20000円なら購入してもいいと思い、15000円で一回目の入札を入れた。すると暫くして誰かが16000円の入札をした。時刻は午後9時で残りの入札時間が３時間。ただこの時点で、私は入札を続ける意欲を失った。価格はあと数千円高くてもいいとは思ったが、私の足元を見た出品者の態度が何とも気にくわないので、彼と取引する気がなくなったのだ。そのままベッドに入って寝てしまった。まあ、ヤフオクもゲームのようなもので、多少の遊び心がないとできませんな・・・。
▶翌日、今度はメルカリでホイールを探したが、トヨタ純正ホイールで検索をかけても目当てのホイールが見つからない。ほぼほぼ諦めながら最後に品番4261A-30760で検索をしたら、なんと1件出てきた。見たところ新品同様の品物で、価格は送料込みで22500円。品物はヤフオクのものより美品で、何より品番のタグの写真までついているので安心できる。出品者がどういう訳か品番のみで出品していたので、トヨタ純正ホイールの検索には引っかからなかったようだ。まことにラッキーな出会いなので、すぐに注文した。
▶数日後に届いた品物を確認すると、ほぼ新品に見える美品だったので極めて満足。早速近くのタイヤガレージに持ち込んでホイールを交換してもらったが、工賃は3850円とこちらもリーズナブル。翌日外したホイールをスクラップ業者に持ち込んだところ、こちらは3250円で引き取ってくれたので驚いた。1週間程前に前のクラウンが履いていた16インチのスタッドレスタイヤ付のホイール４本を別の店で買い取ってもらったが、この時は全部で4000円だった。なにはともあれ、これでクラウンの足回りは新車同様になった。
▶ホイール問題が片付いたので、近くの板金業者を探したところ、外車の整備も手掛けている地域一番の整備工場を見つけた。早速クルマを持ち込んで修理の見積もりをとってもらったが、バンパー側面の擦りキズは再塗装で修理できるが、ドア下のガードの部材は交換になるという。もともと埼玉トヨペットのスタッフもドア下は部材交換がいいと言っていたので、こちらも納得。翌日電話で見積もり価格が12万円未満との連絡があったので、こちらでお願いすることにした。
▶工場が混んでいるので、修理は盆明けになりそうだが、当初想定した通りの費用で、全ての整備が終了する見込みとなったので一安心。納得のいくクルマに仕上げるには費用は別にしても手間がかかる。ちなみに、現役時代なら、こんな悠長なことはやってられないが、クルマの整備も趣味の延長のようなもの。何事につけ手をかけて育てたものには愛着が湧くというものだ。車庫に入ったクラウンを見ていたら愛おしく思えてきた。秋が来たら、走り倒すぞ。
