マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

立秋を過ぎての朝の散歩


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▶昨日は立秋だった。暦の上では秋になったようだが、まだ暑さは続いている。暑いことは暑いのだが、立秋を過ぎてみると、なんだか今年の暑さも峠を越えたような気分になってくるから不思議なものだ。暦の暗示効果かも知れぬ。今朝は未明に一度目覚めたが、すぐまた眠りについて、次に目覚めたのは午前5時前だった。何かせつない夢を見たような気がするが、内容は思い出せない。昨晩は10時前にベッドに入ったから、結構眠ったことになる。最近は夜中の中途覚醒が少なくなった。ありがたいことだ。

▶今朝は曇り空だったので、久し振りに朝の散歩に出かけた。暑さの為ここのところ散歩で外出する気がまったく起きなかったので、気がつけば1ヶ月ぶりの散歩である。支度をととのえ家を出て緩やかな坂を下っていく。我が家の周りには結構な起伏があって、散歩には都合がいい。100mほど歩くとモノレールが通る道に突き当たるので、その道をさらに下っていく。朝の空気が気持ちいい。通り沿いの林の中からセミの大合唱が聞こえてくる。今年になって初めて耳にしたセミの声であるが、それだけ外出しなかったということか。

▶ときおり散歩している人とすれ違うが、中にはまだマスクをしている人がいる。用心深いのか、惰性でマスクをつけているだけなのか、よく分からない。最近は全くコロナの話題が出なくなったが、3年たってようやく人類はコロナウィルスと共存できるようになった。しかしこれは本当に人類の叡智の勝利なのかね。それとも過去のパンデミックがそうであったように、全ては自然の成り行きだったのか・・こちらもよく分からない。まあ、詮索するだけ無駄ということだろう。

▶20分程歩いて近くにある遊水地の畔の歩道に入る。ここは台風の時などに周囲の雨水を集めるための池だが、普段は広大な草原となっており、その周りが歩道となっている。冬と比べると夏は草が歩道を隠すように繁るので、道幅が半分以下になる。
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遊水地の中には草刈り用の重機が止まっている。この歩道の左側が山際となるので、樹々の枝が垂れ下がり、日光が遮られて散歩するにはまことに都合がいい。遊水地を過ぎて山際を左に回りこむと谷津田が見えてくる。早朝から農家の人が草刈りをしている。田んぼの稲の穂が垂れ下がり始めているが、稲刈りにはまだ間がありそうだ。
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谷津田を過ぎると上り坂になる。この坂の途中に6畳一間の物置のようなプレハブ小屋があって、ここに老人が1人で暮らしている。小屋先には手入れがされてない金魚の水槽などが放置してある。小屋にはトイレはあっても風呂などはなさそうだ。周囲には古くからの大きな農家が点在しており、一体何故この老人がここで不自由な一人暮らしをしているのだろうかと通るたびに思う。小屋にはエアコンがないので、この猛暑をここで過ごすのは正直命がけだ。今朝も通りがけに網戸越しに老人が横になっているのを目撃したが、生きているのか心配になる。

▶そんなことを思いながら坂を上っていくと、じんわりと汗が吹き出した。周囲になにやら虫が飛び回っている。よく見たらトンボだった。さっきはセミの大合唱だったが、こんどはトンボか。目には見えないが、夏の盛りは過ぎて、秋は確実に近づいてきているようだ。坂を上り切ると車道に出る。そこから我が家までは5分ほどで、トータル40分ほど歩いて家まで戻ってきた。シャワーを浴びてから朝食をとったが、先ほどの老人のことが頭から離れない。

▶現在は午後1時過ぎ。ありがたいことに涼しい部屋でこうしてブログを書いている。今日は曇り空で、千葉でも午前中には通り雨があった。夕方から銀座で高校時代の同期の連中との飲み会があるので、これから支度をして3時過ぎには家を出なければならない。ということで、このブログもこのあたりで切り上げて、遅いランチでも取ってから出かける準備でもするか・・・。