マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(5ー2)

▶今日は引き続き44番大寶寺を目指す。今晩の宿に入る迄にはおおよそ27㎞を歩くのだが、平地の距離ならいざ知らず、途中で3つも峠を越さないといけないので、かなり厳しい行程となる。だからプランを立てる際にはかなり悩んだ。

▶しかし、前後の日程と宿舎のロケーションを考えると、いずれの代替案も帯に短しタスキに長しといった具合で、適当な案が見つからず、結局リスク承知で44番と45番の間に位置する「八丁坂」という宿を予約した。

▶午前7時に小学校跡の「いかだや」を出発。44番大寶寺に向かうには「ひわ田峠」ルートと「農祖峠」ルートがあり、ガイドブックは少し距離は長いが峠の標高が低い後者を推奨するも、距離の短いしかし標高の高い「ひわ田峠」ルートを選択した。

▶国道379号から県道42号に進むと本格的な山道となる。歩き始めて2時間を越えると、既に全身汗びっしょりといった状態だ。本日一番気にかけたのは水分補給で、1時間歩くと少なくともペットボトル1本以上は楽に消費してしまう。だからリュックには常時3本の飲み物を入れたが、その分重くなるのは仕方ない。

▶10時20分、三嶋神社の前を通過。せっかくなので急遽参拝することにしたが、こんな所にある神社に参拝する人がいるのだろうかと思わせる神社で、当然誰にも会わない。

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▶最初の峠である下坂場峠を11時に通過したが、これまで既に17~18㎞は歩いたか。この時はまだ体力に余裕があった。8月の暑さの中をすき好んで歩き遍路する人がいないのか、そもそも人が少ない場所なのか、とにかく誰もいない。それでもスマホにメールが届くのが現代的。

▶下坂場峠を一旦下ってから、今度はメインの「ひわ田峠」に向かって登り始めたが、既に12時を過ぎている。休憩場所を探していたら椅子が2脚並んでいる場所を発見。傍には水飲み場も設営されているので、ここで昼飯にする。今朝宿で作ってくれたおにぎりを食べるも一個で十分。喉は渇くが食欲は減退。
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▶30分休んで歩きを再開。あえぎながら「ひわ田峠」を登って行ったら、峠の手前で後ろから遍路が一人登ってきた。珍しい。私が休んでいたら、この人はあっという間に追い越して行ったが、元気な人もいるものだ。13時過ぎにやっと峠を越える。

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▶その後久万高原町の中心部まで下りてくると、さすがに人の姿が見え出した。目指す大寶寺は町の中を通って反対側の山の斜面にある。この上りがキツかった。午後2時半に大寶寺到着。境内にあるベンチがどれもこけが生えるほど古びていて座れず、寺としては今一つ。ベンチくらい直せないものか。今回初めての納経を済ませたら3時だった。


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▶その後は、寺の裏から始まる本日3度目の峠道を上ったが、さすがに疲れたね。峠を越えて下りになったら、左足が痛み出した。騙しだまし歩いて、4時10分に目指す宿の「八丁坂」に着いた時は、正直ホッとした。いやあ・・今日は良く歩きました。