マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

クルマ修理の顚末記


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▶先日修理に出していたクラウンが返ってきた。このクルマは昨年夏に乗り換えた時、バンパーの左下と左側面ドアの下に擦ったようなキズがあったので、購入と同時に修理に出して、バンパーは再塗装、ドア下は部品を交換し、お蔭様でその部分は新品同様になった。代金は12万円程かかったが、もちろんその分は購入時に割り引いてもらっている。昨夏の修理が終わった時、修理業者から冗談まじりに「またぶつけるようなことがあればいつでも持ってきてください」と言われ、そうそうお得意さんにはならないよと苦笑いしたことを覚えている。

▶ところが4月初めの金曜に友人と成田にゴルフに行った際、帰り際にゴルフ場の駐車場に停めておいたクルマに戻ると、フロントガラスに「お疲れ様です。帰る前にフロントにお立ちよりください。」と言う張り紙がしてある。何事かと思ってすぐにフロントに行くと、別の客が車庫入れの際に私のクルマにぶつけたことが分かった。驚いてクルマを確認すると、確かに右側の前照灯の下の部分のバンパーが大きく傷ついている。

▶おいおい冗談だろと思ったが、当てられたのは間違いない。この時は一緒にいた友人を成田駅まで送る予定だったのだが、その友人が私以上に興奮して「車庫入れでぶつけるとはけしからん」と怒っている。ゴルフ場の支配人が「相手の方は女性で、現在お風呂に入っているのでしばらくお待ちください」と言うと、友人がすかさず「風呂場に行ってすぐに出てくるように言ってくれ」と更に息巻いた。

▶とにかく仕方がないので友人と二人でレストランのコーヒーを飲みながら待っていると、風呂から出たくだんの女性がやってきた。大変恐縮している態で「私の不注意でこんなことになり、まことに申し訳ありません」と平身低頭している。見れば40代くらいのセレブ女性で、住所を確認すると都内の良い所に住んでいることが分かった。彼女はテスラでこのゴルフ場に来たのだが、運転が下手なのでぶつけたのは今回が初めてではないという。まったく私にとっては運が悪かったとしか言いようがない。

▶相手が全面的に非を認めているので、事故のことをそれ以上責めても仕方ないと思いこちらも矛を収めようと思っていると、先ほどあれほど興奮していた友人が私より先に「いやあ、こういうミスは誰でもありますよ。とにかく帰りの運転の際は気をつけた方がいいですな」などと調子のいいことを言うものだから驚いてしまった。随分と若い女には甘い奴だ。とにかくあとの処理は修理工場と相手の保険会社に任せることにしてその場は別れたが、成田まで送っていく途中でその友人が「修理が終わったら彼女に連絡をとってメシでも誘ったらどうだ」と言ったのには思わず口をアングリ。

▶翌日は土曜日だったが、昨年お世話になった近くの修理工場にクルマを持ち込んだ。担当者は私の顔を覚えていて、クルマの車検証のコピーなどは昨年渡してあったので、すぐに修理の見積もりをしてもらった。こすりキズなので塗装のやり直しかと思ったが、結局バンパー交換になった。まあ、相手の保険会社も問題ないと言っているのでその方向で修理してもらうことにした。

▶最近のクルマは、バンパーに色々なセンサーを装着してあるので、バンパー修理には結構神経を使うのだそうだ。ベンツなどは塗装の仕方でセンサーが狂うこともあるらしい。そして先週の木曜日に部品の手配が整ったので修理工場に入庫。翌日バンパーを外したところセンサーは問題がなかったのですぐに交換作業が完了した。土曜日にクルマを引き取ったが、バンパーが新しくなったので、昨夏に塗装のやり直しをしたところも含めて全てキレイになってしまった。不幸中の幸いである。しかし、こういのも事故車扱いになるのだろうか・・・。

▶クルマを引き取る際、修理工場の担当者からは「何かあればまたどうぞ」と言われたが、そうそうお世話になる訳にはいかないと思いながら家まで戻った。なお、その後くだんの女性とは連絡をとっていませんので、念のため。