マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

夜中にトイレに起きる



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▶年齢が上がってくると、夜中にトイレに起きる回数が増えてくることが知られている。私も例外ではなく毎晩一回は目が覚めてトイレに行く。目が覚めるのは仕方がないが、その後すぐ寝付けないのが年齢が嵩んだ証拠かもしれない。しばらくベッドの中で目を閉じて再び眠くなるのを待つが、これは無理だと分かったら最近はラジオをつけて「深夜便」を聞いている。今朝は、夜中に目覚めることなく朝までよく眠れた。眠れる時と眠れない時と何か差があるのかと色々考えていたら、昨晩しっかり入浴したことを思い出した。

▶夜間に尿が膀胱にたまるのは、体の水分を排出するためだが、その水分は主にどこにたまっているのかということについて、NHKの「ガッテン」を見ていたら思わぬ情報を得た。余分な水分は消化管の中に滞留しているのかと思っていたが、そうではなく、主に脚部に溜まっているのだという。脚に水分が溜まるのは、日中に立って生活しているためで、重力の影響で水分が脚に蓄積される。若い人はそれを比較的容易に体外に排出できるが、年齢が高くなるとそのまま残ってしまうのだそうだ。

▶この日中に脚に溜まった水分は、夜になって水平に寝ることで(重力から解放され)次第に体内から排出されるから、いくら寝る前に水分を控えても、夜中にトイレが近くなるのは道理かもしれない。対策としては、ふくらはぎにサポーターを巻くとか、寝る前に脚を上げるのが効果的と志の輔は言っていたが、毎日のことだから、継続するのは難しいだろうと思い、この問題はそのまま忘れていた。

▶ところで、私は概ね毎日入浴するが、銭湯に行くとその晩よく眠れることに気が付いた。一般に、寝る1時間から2時間くらい前に入浴すると寝つきがよくなると言われているが、これは身体の深部体温が次第に低下していくことが睡眠に都合がいいからで、夜中にトイレの回数を減らすこととは直接の関係はなさそうだ。それでは、なぜ銭湯に行った夜は夜中のトイレの回数が減るのだろうか。

▶私の場合、銭湯と家での入浴の一番の違いは、入浴時間の長さであり、銭湯に行くと一時間は風呂やサウナに入り、出てくると体重が約1キロほど減少する。汗をかくことで身体の水分が抜けるのだ。その後、しっかり水分補給をするので体重はすぐに元に戻るが、もしかしたら脚の水分は、汗をかくことで抜けた状態になっているのではないか、と思う。それに、新たに補給された水分は一時的に消化管に溜まり、脚に溜まることはないはずだ。夜中の頻尿の原因が脚の余剰水分だとしたら、「ガッテン」では言及されていなかったが、夕方にしっかり汗をかくのが意外と効果的なのではないか、というのが現在の私の考えだ。

▶先日、オンライン飲み会で、ウケると思って先輩の皆さんにこの「新学説」を披露したところ、「長湯をすると危険だよ」と逆に指摘されてしまった。先日発売された週刊現代に、10分以上湯につかるのは高齢者にとって熱中症のリスクを高めるのでやめるべきだ、と書いてあったそうだ。そう言えば、銭湯の風呂から上がると、一瞬クラッとする時があるので、私にも熱中症のリスクがあるのかも知れない。

▶夜間頻尿を避けようと思って話をしていたら、今度は熱中症のリスクか。まったく、年はとりたくないものである。