マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

縄跳びで肋骨を骨折するか?


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▶何事も、程ほどにしないといけないという話。先日玄関の下駄箱の中を覗いていたら縄跳びの縄を見つけた。ハテこんな縄跳びの縄を買った覚えはないがと思いつつ、試しに数回跳んでみたら長さがピッタリではないか。孫の誰かが置いていったものでもなさそうだ。しばらく頭を巡らせていたところ、昔、職場の健康保険組合が主催する健康促進運動にチャレンジした時に、景品としていただいたものであることが判明。

▶最近は居間に9番アイアンを持ち込んで、ゴルフ練習と健康維持を目論んで、テレビを見ながらひたすら素振りをするのが日課となっていたが、どうも体重が増加傾向にあるので、それならこの縄跳びをエクササイズの一環に取り入れたらどうだろうかと思いついた。これなら雨の日に散歩に行かない時でも活用できるが、縄跳びの最大の課題は三日坊主になりやすいということだ。それが証拠に、この縄跳びの縄も、これまで下駄箱の中にしまいこまれていた。

▶そこで、目に付くところに縄をぶら下げておいて、目にしたらすかさず縄跳びをすることができないかと頭を捻ったあげく、1階のトイレのドアノブに縄をひっかけておくことを思いつく。我ながら良いアイデアで、これなら、トイレに行くたびに縄跳びをすることになり、忘れることはなさそうだ。ここまで準備を整えれば、後は跳ぶだけということになる。

▶一回あたり30回連続して跳躍できるかどうかを一つの目安にしたが、どうしてどうして意外と簡単にできるではないか。子どもと同じで、最初は面白がってトイレに行かない時でも跳んでいた。もちろん、ヒマな時間はたっぷりあるので、9番アイアンの素振りも欠かすことなくやっていた。これなら身体を鍛えられる。

▶ところが何日目かの朝のこと、トイレから出てきて早速縄跳びを始めたところ、20回くらい連続して跳んでいる時に、左のみぞおち部分に鈍い痛みを感じ出した。跳ぶのを止めれば痛みはないが、跳躍すると痛みがある。どこか筋肉でも引きつったかと思い、縄跳びは中止した。その後、ソファーで一休みしたあと立ち上がろうとすると、先程の部位に鈍い痛みが走る。やはりどこか痛めたに違いないと思い始める。

▶この痛みは、時間がたてば解消すると思っていたが、意外にもしぶとく残っていて、その後はベッドから起き上がる時などにも少し支障がでるようになった。先月の25日は友人達とゴルフをする予定だったが、当日の朝も痛みが残っているので、電話をして急遽欠席させてもらうことにした。近くの整形外科に行こうかと思ったが、どうせ大した治療もできないだろうとの思いが先立ってしまい、なかなか医者に行けない日々が続いた。

▶月末の30日は月曜なので、夜にはいつもの居酒屋に出かける日である。この居酒屋の常連の一人に接骨医院を開業している先生がいて、いつも和気あいあいで飲んでいるのだが、この先生の顔が浮かんできたので、それなら早速この先生に相談に行こうと思い立った。午前中にこの接骨医院まで歩いて行って中に入ると、患者が多くて先生が一人でてんやわんやなので、午後に出直すことにした。近いからありがたい。

▶午後、再びここに出かけていくと、午前とはうって変わって、患者は誰もおらず、先生が受付で一人ヒマそうにしていた。私の顔を見ると、おやおやという感じで、「どうしましたか」と話しかけてくる。私の話を聞く前から、「ゴルフのやり過ぎでしょう」と笑いながら言う。かくかくしかじかで左の胸骨あたりが痛むと言ったら、「そうでしょう」と言いながら、とにかくそこに横になってと言って私の両足の親指を交互に曲げた。あなたは左に体重がかかる癖があるので、縄跳びの着地は左足に負荷がかかっている、その影響が肋骨にきているのだと言う。レントゲンでは写りにくいが、おそらく左の一番下の肋骨にひびが入っているはずで、ゴルフの素振りのやり過ぎと縄跳びが原因の疲労骨折でしょうと言われた。

▶まったく先生の言う通りなので、ごもっともと言うしかないが、不思議と先生と話しているうちに気持ちが楽になってきた。この間わずか5分程度で、その後は左胸部をテーピングしてもらい、念のため湿布薬もあててもらったが、先生が言うには、この手の肋骨の痛みは医者に行っても治りません、自分で安静にしていて治すしか手がないのですと説明を受けた。もし痛みが続くようなら次回は少し治療するので、(と言ってもどんな治療があるのか私には分からないが・・・)気が向いたら来てくださいと言う。

▶以上終わりといった感じなので、治療代はいかほどですかと聞くと、別にいらないですよと笑いながら言うので、先生そうはいきませんよと保険証を出したら、テープ代で200円だけ下さいと言うので、ありがたく200円払って帰ってきた。こんなきさくな先生も滅多にいるものではない。そう言えば、居酒屋の女性スタッフの一人も片手が上がらなくなってしまったのでこの先生のところに相談に行ったら、治療?はしてくれたものの、最初はお金を受け取ってくれなかったそうな。その彼女も2か月ほどで痛みは解消したようだ。

▶その晩は、居酒屋に出かけて行っていつものメンバーに顛末を報告したが、くだんの先生には御世話になっている人が殆どなので、しばらく先生の話題で盛り上がった。残念ながら先生は顔を見せなかったが。

▶今週末も先週に続き別の友人たちとのゴルフの予定が入っており、こちらは彼らに事情を話して断った。その際、お互い年だからやり過ぎは禁物だと諭されたが、まったくその通りで、返す言葉がない。そういえば、若い時、ゴルフを始めたばかりの韓国の友人の一人がゴルフ練習所で一日に400発も打っていたら、肋骨を骨折したという話を思い出し、思わず一人笑ってしまった。

▶私も56歳の時、バイクの教習所で転倒して肋骨を折ったことがある。この時は妻には転倒したことは知らせず、寝返りが打てないような状態がしばらく続いたが、医者にも行かずに何とか隠し通して無事に免許を取得した。ことほど左様に肋骨というのは極めて折れやすいものだから、気をつけないといけないが、幸いにも今日現在痛みは遠のいてきている。ただ、縄跳びと10月のゴルフはしばらく自粛するしかなさそうだ。