マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

春一番が吹いた日に

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散歩の途中で

立春の翌日の4日、関東地方に春一番が吹いた。私が住んでいる千葉でも、午後になるとかなりの強風が吹いた。日本海上の低気圧に向かって太平洋側から風が吹き込んだことのようだ。今朝届いた新聞をあけると、昨日の春一番は観測史上最も早い春一番だったそうで、それまでの記録は88年2月5日だったと書いてある。ということは、30年以上かけて記録を一日更新したことになる。

▶ところで最近は、夏の高温だったり大雨だったり、はたまた冬の大雪だったりで観測史上最高というような報道が心なしか多いような気がする。これも温暖化の影響だろうか。しかし、昨日の春一番の記録は、もしかしたら当分破ることのできない大記録?なのではないか・・・と私は思う。気象予報士でもない私が、なぜこう言いうるのかには訳がある。

気象庁によると、春一番とは、「立春から春分までの間に吹く、最も早い時期の南風(=春風)」のことだそうで、この定義に従う限り、いくら早く南風が吹いたからといって、立春前に吹く南風は、それを「春一番」とは言わない。なぜならそれは春風ではないからである。春になるのは、暦の上では立春の日以降であることに決まっている。だから気象庁春一番を「立春以降に吹いた最初の南風」と定義しているのだ。

▶今年4日の南風は、春一番の新記録になったが、今年の立春は2月3日であったので、立春2日目に春一番が吹いたことになる。この記録を破るためには2月3日に春風が吹かないといけないが、それは極めて難しい。なぜなら、通常「立春の日」は2月4日だからで、今年のように2月3日に立春となる年は極めて珍しいのだ。つまり来年の2月3日に仮に春風が吹いたとしても、それは立春前の南風のことで「春一番」の定義にはあたらないということだ。今年の記録を破るためには、今年と同じ2月3日に立春がくる特定の年の、しかも2月3日の立春当日に南風が吹かないといけない。しかしそれは確率的に言って極めて低いだろう、というのが私の考え。まあしかし、いかにも私のようなヒマ人の考えそうなことではある・・・。

▶4日は妻の月命日だったので、春一番が吹く中、市営霊園まで墓参りに行ってきた。時折強風が吹く中での墓参りは、なかなか大変だった。帰宅してから、図書館から借りていた文学全集にある読みかけの三島由紀夫金閣寺」を読み上げた。夕食は、ネギマ鍋にしようと思ったが、マグロを買いに行くのが面倒なので、既に買ってあった鶏肉を使った鶏鍋にする。適当に作った濃縮のだし汁をベースに、鶏肉とぶつ切りにしたネギとキノコをたっぷりと入れて、最後はコショウを少し振りかけて食べたが、酒にも合って美味しかった。しかし、次回はマグロにするぞ。夕食を食べていると、浦安に住む娘一家から電話があった。一人暮らしの私のことを心配して時々電話をかけてきてくれる。ありがたいことだ・・・。

三島由紀夫金閣寺」については、別のところで書きたい。