▶昨日は、5月にもかかわらず、列島を猛暑が襲った。どういう具合で気温が高くなったのかは知らぬが、とにかく関東地方では35度を超えた地点がいくつかあったようだ。我が家の居間の窓から、庭のカエデの株立ちが良く見える。よく見えるように、植木屋に頼んで植えてもらったので当たり前だが、そのカエデの新緑が日増しに濃くなって、今や伸びた枝の葉の重なりがいかにも重たそうだ。
▶四国遍路から帰ってもう一週間が過ぎたが、遍路の印象が強すぎた反動のためか、ここのところ精神活動が不活発だ。あるいは意識しない身体の疲れがたまっているのかも知れない。そうは言いながら、先週はなじみのリフォーム業者を呼んで、浴室のリフォームの相談をした。このリフォーム業者とは、私が現在の家を中古で購入した時に全面リフォームしてもらった時からのつきあいだから、もう10年以上になる。
▶この業者には、全面リフォーム後に台所のレンジフードを交換してもらったり、一昨年は一人暮らしに対応して、居間の造作を全面的に変更してもらったりしている。いずれもそれなりに費用はかかるのだが、私には不思議に抵抗感がない。現在の家は持家としては2軒目で、中古で取得したので仕方なくリフォームで対応したが、最初の家は、自分が設計(の構想)を行い、図面を工務店に書いてもらった。要するに、私は基本的に建築やリフォームが好きなのだ。
▶現在住んでいる家は、大手住宅メーカーが建てた出来合いモノだが、基本的な間取り設計が(珍しく)上手くできているので、使い勝手には概ね満足している。しかし、細かく見ると問題がない訳ではない。最大の問題は、階段のこう配が私には急過ぎる(※特に下りが危険だ)ことだが、こればかりはリフォームでは対応が困難なので、仕方なく手すりを使って諦めている。もう一つは浴室で、こちらはバスタブからの排水が悪いことである。
▶この家を買った当初に浴室の壁まわりをリフォームしたが、この時は排水の悪さを意識することはなかった。その後、次第に気になってきたので、パイプのつまりではないかと思い水道業者に診断してもらったところ、パイプのつまりではないことが分かった。正確には壊してみないと判断できないものの、おそらく配管の設計か施工が悪く、配管システムに不必要なトラップが生じているのではないかということだった。
▶バスタブそのものは古びてはきているが、使えないわけではない。しかし、排水の悪さに加え、この浴室は設置後25年が経過し、リモコンの液晶が壊れてしまっていることや、給湯器そのものも通常の交換時期(だいたい10年~15年)を大きく超えてしまっているため、明日にも寿命が来てもおかしくない。もちろん現在の浴室を絶対的に使い続けられない訳ではないが、風呂好きの私としては、自分が一人元気で生活できているうちに、新しい浴室をエンジョイできるのがベストで、我慢して古い浴室を使っているうちに自分の寿命がきてしまっては元も子もない。ということで、今回リフォームすることを決断した。
▶さて、リフォーム業者に相談すると、一つ問題があって、それは給湯器の納期が不明で、最低でも半年は我慢して欲しいと言われたことである。現在、日本中で給湯器の更新が滞っているが、これは半導体不足と中国のコロナ対策に原因があるようだ。とにかく給湯器を発注してもいつ入るか分からない状態で、工事の計画が立てられない。在庫はないのかと聞いたが、給湯器専門業者も困っている程だから無理との返事だった。
▶ないと分かると俄然欲しくなるというのも人情で、浴室工事は別にして(排水問題も我慢はできる)、とにかく給湯器だけでも先行発注させてもらうことにした。なにせ、我が家の給湯器は25年選手なので、いつダメになるか分からないからだ。そういう事情なので浴室の仕様の方は、ゆっくり決めたらいいのだが、最近は資材の価格上昇が続いており、これも契約を早めた方がいいのではないかと思った次第。
▶すると翌日のことだったか、その業者から電話があった。見積もった据置型の給湯器ではないが、壁掛け式の同能力の給湯器が偶然にも見つかったので、それでよければ現物を押さえるが、どうかとのこと。据置タイプと壁掛タイプと違いはよく分からなかったが、半年以上も宙ぶらりんで待たされるよりは現物確保が優先すると思い、その機器を押さえてもらうことにした。
▶ということで、色々あったが、浴室のリフォームは進みそうだ。今週末には、早速TOTOとLIXILのショールームに出かけてみようかと思っている。さて、リフォームというと、まだ残っている課題があって、それは25年使った台所だ。これもいつかは実現しないといけないのだが、資金問題はさておいても、楽しみは少しづつ実現していった方がいいので、もうしばらくお預けにしておくことにしよう。
▶閑話休題。リフォームをする時、合い見積もりをとることは必須である。私も昨年2社から見積もりをとり、既にリフォームの相場は知っていた。今回は、改めて見積もりの取り直しをしたが、案の定、昨年の見積額よりは増加していた。価格は確実に上がっている。