マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

今日は節分だったかな?



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▶新聞の折り込みチラシを見ると、やたらと恵方巻の宣伝が多い。そうか今日は節分だったのか。それにしてもいつから節分に恵方巻を食べるようになったのだろうか。私が子供の頃は、夕方になると隣近所の家から豆をまく声が聞こえてきて、小さかった私は、母親に「かあちゃん、早くうちも豆をまこうよ」と急いていたことを思い出す。豆をまいてからそれを拾って食べた。その豆は母親が大豆をフライパンで炒って作ったものだったから、とても硬かった。我が家は四軒長屋の一角の二間限りの家で、ろくな玄関もなかったけれど、入り口には焼いたイワシの頭を串にさして飾ったものだ。夕食はけんちん汁だったかな。父も母も貧しく若かった昭和30年代のことである。

▶今年は2月2日が節分で明日が立春。例年より1日早いのは、太陽の運行と暦が毎年少しづつズレるので何年かに一日調節するのだと言うから、うるう年みたいなものだろうか。ところで日本の場合、旧暦(太陰暦)で決めた節句や七夕を太陽暦で表示するから、これらの日にちは実際の季節とは大きくズレる。桃の節句の3月3日には桃は咲かないし、七夕は梅雨の真っ盛りの時期だ。これから本格的な冬が来て寒くなってくるというのに、1月に新春到来とは変だと思う原因は、そこにある。

▶しかし、節分の翌日の立春は、大寒が過ぎてまさにこれから春に向かうというスタート地点で、季節の動きにピッタリと符合しているのはなぜだろうか。それは立春、雨水、啓蟄といった二十四節気が、古代中国で太陽の黄道上の位置を二十四等分して決めているからだそうで、太陽暦を使う我々にとって、多少の誤差はあっても、実際の季節に連動している、ということを調べて分かった。もっとも、二十四節気やそれに関連して決められる特別な暦日(例えば節分や土用、八十八夜、入梅・・・等々)などの「雑節」は、農業をするものにとっては欠かせないものであったから、季節に符合していないと使い物になりませんよね。まあ、符合するように作ったのだから当たり前か。

▶節分の今日、千葉では午前中は雨が降った。このブログを書いている正午の時点では曇っており、外気温は10度を超えている。予報では午後は晴れて、夕方から急激に気温が低下するとのこと。そうこう言っているうちに太陽が顔を出してきたから、最近の天気予報は本当に良く当たる。

▶私は昨日、1日早く近くのスーパーで恵方巻を買ってきて食べた。手軽で美味しかったので、今晩も酒のつまみも兼ねて恵方巻にするつもりだ。その前に、さて昼飯はどうするか・・・。