マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

褒められてゴルフの練習を始める


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▶先週のある日、昔勤めていた会社に同期入社した友人達と、ゴルフを楽しんだ。久しぶりだったので余裕をもって家を出たところまではよかったが、ゴルフ場の近くまで来て道を間違えてしまった。(※ホームコースのゴルフ場なので、ナビなど使っていませんでした。)後から考えると、正しい道だったのだが、(看板が外されていて)間違ったと勘違いして、あわててナビを入れたところ、今度は遠回りの道を選んでしまった。結局予定していた到着時間から大分遅れてゴルフ場についた。

▶遅れていたので、あせって受付窓口に飛び込むと、後ろにいたオニイサンから「みんな並んで待っているのから、ダメだよ・・」と言われる始末。よく見ると、受付前には1メートルの距離を保って人が並んでいる。恥ずかしさを隠しながら、ほうほうの態でチェックインを済ませ、スタートホールに駆けつけると、既に練習を済ませた友人達が暖かく迎えてくれた。

▶普段まったく練習もせず、しかもこんな局面で始まったゴルフでスコアが良くなるわけがない。終わってみれば、120近く叩いてしまったのだから、ゴルフとしては散々だった。このご時勢なので、正規のレストランは休業しており、終了後はロビーの椅子に座って、友人達と歓談(※もちろんマスクをしてます)したが、昔の仕事のことや定年後の過ごし方などで話が盛り上がり、ストレス解消には大いに役立った。

▶さて、話はここから。一通り話が済んで、またゴルフの話に戻ったところ、友人の一人が「今日のあんたのスイングは、ヘッドアップしてめちゃくちゃだったが、それでも時折素晴らしいショットをしていた。そういう時はまるで別人のようなスイングで、本当はいいものを持っているんだよな・・」と言った。この言葉を聞いて、最近はゴルフは健康のためと称してスコアにはこだわらない旨を公言していた自分が、とても恥ずかしく思えてきた。そうなのです。私は、年齢を言い訳にして、ゴルフに関しては努力をまったくしない自分を放置し、自分を誤魔化してきたのです。そして、何とスイッチが入ってしまった。

▶翌日、車で5分のところにあるゴルフ練習場に行った。ゴルフに行った翌日に練習場に出かけるなんて、人生初めてのことだ。手元にあったその練習場のカードは、既に無効になっていたので新たに作り直し、60分打ち放題の練習を始めた。持っていったクラブはショートアイアン3本のみで、全部で500球くらいは打っただろうか。実はこれも初めてのことで、いつもならクラブバッグをそのままかついでゆき、ドライバーから始めて各クラブを順々に10球くらいずつ試し打ちするような練習だったのだが、よく考えるとこんなのは練習というのもおこがましい・・・ですよね。

▶先週は3回練習に行けた。5月からはホームコースでハンデを取得する目標も設定した。スコアレベルは別にして、少なくとも自分が納得のいくようなスイングができるようになるまでは、しばらく密に練習を続けようと思い出したのだから、人生何が起こるか分からない。こんなことは今まで一度もなかったから、なぜ突然こんな気持ちになったのか不思議ではあるが、「お前はいいものを持っているはず」と言ってくれた友人の一言が、眠っていたプライド(・・といっても大したプライドではありませんが)を呼び覚ましてくれるキッカケとなったのは、間違いなさそうだ。

▶話は変わって、昨日の朝、NHKで「トコロさん大変ですよ」を見ていたらこんなシーンがあった。ゲストの伊東四朗(※昔から、所ジョージとは仲がいい)がMCの所ジョージに「トコちゃんはいいかげんに見えるかも知れないが、じつは筋にこだわるし、筋が通っている」と言った。それを聞いた所ジョージは思いのほか喜んで、「伊東さんの話は嬉しい。今日は本当に元気がでた」と当日のテーマとは全く違うところではしゃいでいたのが印象的だった。ひょんなことで所ジョージのプライドのありかが分かったような気がして愉快だったが、他人をほめるということの効用が、こんなにもあるのかと実感した次第。

▶さて、昨日の雨は上がって今日は朝からいい天気で、庭先のカエデの緑が陽光に映えて美しい。こうしてブログを書きながらも、さて褒められてゴルフの練習を開始したはいいが、冷静になって考えると、果たして継続できるだろうかと不安になる。しかし、調子に乗ってここまで公言してしまったら、やっぱり三日坊主でしたとはさすがに言いにくい。それがブログを書くことの効用でもあるし、それでは自分のプライドが許さない・・と言ったら格好のつけ過ぎだが、まあ、いつまでもそんなことを言っていないで、さっさと練習に行ってくるか。