マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(2の2)



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▶今日(9日)は「へんろころがし」の一日。掲載している地図の画像はやや極端だが、アップダウンの激しい山道を20数キロ歩き通して、夕方近くに22番札所の平等寺にたどり着かなければならないから大変だ。とにかく、前夜は翌朝7時に宿を出発することだけを考えて床についたが、緊張のためか、なかなか寝つけなかった。

▶さて朝7時、予定通りに宿を出て20番札所の鶴林寺を目指して登山口にとりつく。昨晩は低気圧の通過で夜通し雨が降っていたようだが、今朝は雨も上がって、まずまずの天気になった。道が濡れているので注意して登って行ったが、路上にミミズが大量に這い出してきて参った。ミミズと言っても、私としては初めて見る巨大ミミズ(30センチはある)で、最初に見つけた時は、小型のヘビに間違えるほどだった。そのミミズを狙ってか、これまた見たこともない大きさのガマガエルが這い出してくる。四国恐るべし。以下に写真を掲載しておく。
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▶気温は17~18℃くらいだが、歩きだすとすぐに汗が出てくる。途中、景色を見ながら写真を撮ったりして、8時半には鶴林寺に到着。ここまでは全く順調だ。

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鶴林寺からは、一旦山を下って麓までおりるのだが、これがなかなか手強い。麓には民家が散在していて、遍路道はその軒先をかすめるようにして続いている。ここでは、昔からお遍路さんが日常風景の一部となっているようだ。休憩所を過ぎて大きな川を渡ると、次の大龍寺に向けての本格的な上りになった。この上りは、「へんろころがし」と言うにふさわしい登りで、休み休み登らないと本当に息が上がる。12時近くにようやく山門をくぐったが、そこから境内までは更に急な坂が続くという念の入れようには参った。

▶大龍寺から本日最後の平等寺までは、まだ先が長い。大龍寺から更に登った所が、舎心ヶ獄という所で、岩稜のてっぺんに弘法大師の座像が祀ってある。ここからは、遠くに太平洋が見える絶景の場所だが、鎖を伝ってこの座像まで上り、弘法大師にハグしてきました。証拠の写真を掲載しておく。
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▶舎心ヶ獄から数年前に復元開通した古道を下り、そこからまた大根峠という峠を超えて平等寺にたどり着いたのは午後4時前だったが、我ながらよく頑張った。泊まった宿には私の他に3人いたが、皆さん苦労したようで、夕食の時は一様に話が盛り上がり、ビールも2本飲んでしまいました。