マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

突然の歯痛に・・・


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▶昨日は妻の3回目の命日だった。午前中に家族一同で霊園に行くと、妻の友人が来てくれていて、はからずも賑やかな墓参りとなった。3年が経って、なんだか妻も一段と遠くに行ってしまったような気がするが、それも仕方のないことなのだろう。子供達が引き上げて静かになった夕方、行きつけの駅前の居酒屋に行くと、いつものメンバーが迎えてくれて話が弾んだ。こちらはマッコト嬉しい限りだ。

▶家に戻ったのは9時半過ぎで、やおら寝支度をしていると何やら左の奥歯がうずく。そのうち落ち着くだろうと思いそのままベッドに入ったが、やはり痛みを感じるので眠気があるのに気になって眠れない。とにかく眠りたいので、階下に降りていって、薬箱から鎮痛剤を探し出して一錠飲んでしばらくしたら、幸いにも眠ることができた。

▶今朝起きたら歯の痛みは消失していた。日課のラジオ体操や月曜日のゴミ出しなどを済ませた後、朝食を作って食べたが、この頃から再び左奥歯が痛みだした。それも久しぶりというか、かなり本格的な痛みである。さて、困った。明日は東京で昔の仲間と楽しみにしている飲み会があり、これには是非参加しなければならない。しかし、この痛みが続くようでは参加も覚束ない。どこの歯が痛むのか確認しようとするのだが、上が痛いのか下が痛いのか自分でもよく分からない状態が続く。しかし、どうも左上の奥歯のようだ。

▶私は定期的に日本橋のクリニックで歯科検査を受けていて、2ヶ月前にはクリーニングをしてもらったが、その時も異常は全くなかったから、奥歯に虫歯ができて痛むというのは合点がいかない。かなり痛いので水を口に含んでしばらく我慢していると、痛みがスーッと引いていく。しかし、水が温まってくると痛みがぶり返してくるので参った。この繰り返しで、だいたい10分間隔で痛みが強まるのだが、これではまるで陣痛だ。

▶とにかくこのままでは埒があかないので、歯医者に行くことを決断。午前10時少し前に日本橋のクリニックに電話をかけると、それでは11時半に来てくれということになった。すぐに支度をして家を出たが、駅まで歩いていく途中でも痛みが襲ってくるので困った。駅でペットボトルの水を買って電車に乗り込み、時々水を口に含みながら日本橋に向かう。電車の乗客は私のことをよく水を飲む人だと思ったに違いないが、そんなことにはかまっていられない。11時半少し前にクリニックに到着した。

▶早速馴染みの「りゅう先生」(この人は中国人のようだ。インプラントの時もお世話になっている)が診てくれる。最初に口の中をくまなく診るが、虫歯は発見されない。次いで軽く歯を叩いて痛みの場所を見つけるのだが、見つからない。すぐにレントゲン写真を撮って画像を見たが、さしたる異常はない。奥歯で脱脂綿を噛むように言われて噛んでみるが、正常に噛むことができる。口に水を含むと痛みが遠のくのは虫歯の典型的な症状なので、それではお湯を歯に吹きかけて痛むところを探すが、これでも痛みの場所を特定できない。

▶りゅう先生も困り顔で、「どうも異常が見当たらないので、鎮痛剤を処方しますので、しばらく様子をみましょうか」と言う。「先生、今朝は自宅にあったロキソプロフェン60mgを2錠も飲んだのですが、痛みが治まらないんです」と訴えると、それではもう一度口を開けてと言われ、指で歯茎を押しだした。すると左上の奥歯の歯茎が痛いのがはっきりと分かる。

▶先生が、プローブを使って奥歯の歯周病ポケットを探り、どうもここが原因かもしれないので、とりあえず今日はここを治療しますということになった。その後、先生が治療を続けているうちに、なんだか痛みが遠のきだしたのだから、りゅう先生もなかなか捨てたものではない。ひととおりの治療が終わり、鎮痛剤と抗生剤を処方してもらってクリニックを引き上げるころには、先ほどまであった痛みが殆ど消失してしまっているのには驚いた。

▶どうも左上奥歯の歯周病ポケットが悪さをしているのが原因だったようだが、とにかく鎮痛剤を使うこともなく痛みから解放されたのだから救われた気分になったのは言うまでもない。帰りは東京駅から快速エアポート成田に乗って帰ったが、家に戻ってからソファーに横になって昼寝をしたら、ぐっすり眠れたのは気持ちが良かった。それにしても、8月末に四国遍路をしている最中に歯が痛みださなくて本当によかったと改めて思ったのでした。