マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

四国遍路日記(1の6)

▶一回目の四国遍路も本日が最終日。約束通り朝7時15分に宿を出て昨日参拝を終わらせた13番札所の大日寺まで送ってもらった。そこから、改めて14番常楽寺を目指して朝の「四国の道」を歩く。

▶足の痛みも緩和されて、体調は、ほぼ十分と言っていい。始める前は果たして毎日20㎞以上の道を10㎏以上の荷物を担いで歩けるだろうかと不安が一杯だったが、何とかやれる自信がついたのは、今回の大きな収穫である。常楽寺まで2.4㎞の道を30分で歩く。

常楽寺は全体がむき出した岩盤の上に立っている珍しい寺だ。参道にある階段は、大きな岩盤を削って階段状にしたもので、これだけでも十分驚くが、何と本堂の前が剥き出しの岩盤が波打っていて、まるで海辺の磯に立っているかのようである。
f:id:Mitreya:20211007201036j:image

▶納経所の坊さんと話をしていたら、もともとはもう少し下にあったのだが、「チョウソカベ」に焼かれて現在の所に移設したという。何だと思ったら、四国の長曽我部氏のことで、徳島では、戦国時代に長曽我部氏に焼かれた寺が多いようだ。

常楽寺を出るとすぐ近くに次の15番札所の国分寺がある。ここは順調に参拝を済ませて、次は今朝出立したばかりの宿の近くの観音寺だ。大日寺からちょうど2時間で16番観音寺に着いたのだから、最後の日はスムーズだ。

▶今回の旅の最後となったのは、17番札所の井戸寺で、ここには午前11時前に着いた。途中、地元の野菜スーパーで、徳島名産のすだちを見つけた。今年は豊作だが、コロナ影響で東京への出荷ができず、殆んどがジュースに回すしか方策がないとのこと。ハイボールにすだちを絞ると絶品なので、重い荷物になるのも厭わず、思わず沢山買ってしまった。

井戸寺から徳島駅までは計画では電車を使って戻るつもりだったが、ここまでに時間が節約できたので、歩いて行くことにした。こうすれば、次回は徳島駅から再開できる。しかし、さすがに遠かった。それでも、午後1時には到着して、今回の歩き遍路を打ち止めにした。

徳島駅前で遅い昼食をとり、駅前のホテルの日帰り温泉で疲れをとって、午後5時45分のJAL 462便で羽田に戻った。この便は満席でした。午後9時過ぎにようやく誰もいない自宅まで戻ったが、それでも・・・自宅はいいものだ。

▶なお、今回は同時進行でブログを書いたが、なかなかチャレンジでした。