マイトレーヤの部屋から

徒然なるままに、気楽な「男おひとりさま」の日常を綴っています。

奈良にでも行ってこようか!


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▶ここ十数年、春の花見と秋の紅葉狩りは欠かしたことがない。会社勤めをしていたころから、春はまず花見の日程を決めてからその他の予定を入れるようにしてきたし、秋にはクルマかバイクで奥利根や南東北近辺の紅葉狩りを泊りがけで出かけるのが定番だった。ところがどうしたことか、今年は現在まで紅葉らしい紅葉を見に行くことができないまま11月下旬を迎えてしまった。

▶もちろん今年も関東の紅葉の季節である10月下旬から11月初めのスケジュールは空けておいたのだが、色々な事情で次々と他の予定が入ってしまい、結果として紅葉狩りは後回しになってしまった。ただ、定年後の一人暮らしの身にとっては、次々と予定が入る(※主には友人達からのゴルフや会食のお誘いだが)ということは決して悪いことではない。というか文句を言ったら罰があたる。

▶先週も珍しく週に3日も飲み会の予定が入り、これはこれで楽しかったのだが、あいかわらず今年はまだ紅葉を見に行けてないぞと、ぐずぐずした気分を引きずっている自分がいる。テレビを見ていたら、今週あたりから京都近郊は紅葉の見頃になっており、外国人観光客が殺到しているとか。さすがに混雑する京都にはとても行く気はしないが・・・・奈良なら意外と悪くはないかもしれないと思いだす。カレンダーを見ると来週の平日の予定はすべて空いているので、がぜんヤル気が湧いてきた。

▶ところで私は、令和元年と令和2年に都合3度も奈良を訪れている奈良マニアである。定年直後の令和元年は、12月初めに大阪に行く用事ができて、このとき大阪から帰る途中に奈良に立ち寄ったのがそもそもの始まりである。その時は、高校の修学旅行以来の東大寺興福寺、そして斑鳩法隆寺中宮寺を訪れた。そして翌年の春、大学時代の友人の誘いで東大寺二月堂の修二会(お水取り)に行くことになった。

▶令和2年の修二会はコロナ禍での挙行であり、その見物は危ぶまれたものの、例年なら大混雑する二月堂の修二会は、訪れる見物客がほとんどいないガラガラの状態で無事行われた。静かな闇の中で、二月堂の欄干にかざされた巨大な松明から流れ落ちる火の粉を、間近で見ることができたのは忘れ難い経験である。ちなみに修二会の儀式そのものは第二次大戦中も途切れることなく続けられており、令和2年は1269回目だったそうだ。

▶3度目は令和2年12月の初めで、この時は大和三山天香久山畝傍山耳成山)に登ったリ、橿原神宮や飛鳥地方の古代遺跡を巡った。少し離れたところにある女人高野と呼ばれる室生寺や初瀬の長谷観音にも行ったりした。もちろん法隆寺薬師寺にも行った。従ってこれまで自分なりに奈良の有名どころはだいたい見てはいるつもりだが、当時解体再建中だった薬師寺東塔や唐招提寺御影堂などは見ていない。それに今回改めて調べてみると、西大寺、秋篠寺、信貴山朝護孫子寺大神神社談山神社聖林寺、葛城市の當麻寺など、更に見るべき神社仏閣もあることが分かった。

▶こうなってくると、紅葉狩りの気分は一気に吹っ飛んでしまいそうだが、奈良の紅葉もこれからが最盛期なので、古寺巡礼や仏像見物の合間にでも十分に楽しめるだろう。ということで早速ホテルを探したところ、幸いなことにJR奈良駅前の常宿にしている温泉付きの宿がとれたので一安心。最近はYouTubeなどで奈良の古寺の動画などを見ながら事前勉強しているが、来週が待ち遠しい。これもきままな60代一人暮らしの恩恵か?