2022-01-01から1年間の記事一覧
▶気がつけば8月も半分終わり、今日は送り盆の日だ。母がまだ元気だった頃は、家族そろって前橋の実家でお盆を過ごし、16日の夕方近く、田んぼの畔道で焚いた線香の煙にのせて、ご先祖様の霊を旅立たせたものだった。お盆には亡くなった先祖の魂が戻ってくる…
▶私は、どちらかと言えば、計画的な性分だ。仕事をしている時は必然的に計画的にならざるを得ないのだが、定年後にヒマになっても、そのクセから抜けきれない。昨年から始めた四国遍路に行く際も、まず予定している行程を地図で確認し、往復の飛行機便と宿泊…
▶こう呆れるほど暑い日が続くと、まったく外に出る気が失せる。全国の新型コロナ感染者数も、ここにきて連日20万人を超える状況が続いているが、こちらの動きも気分を滅入らせるには十分過ぎる。100年前に流行したスペイン風邪はワクチンも無かったのに2年半…
▶先週の金曜日、午後から仕事で東京に向かう途中、スマホを見ていたら家族でやってるLINEに大量の未読メールが届いていることに気づいた。早速メールをチェックすると、浦安に住む長女の家で、4歳になる一番下の孫がコロナにかかって木曜日から高熱を出して…
▶数年前のこと、仕事用のメガネを銀座和真メガネで新調した。メガネの鼻当てがカチャカチャと上下に移動する遠近両用の全視界メガネというやつで、この店の特許になっているものだ。なかなかよく考えられた仕組みで、この遠近両用メガネで近くを見る時、メガ…
▶参議院選挙の投票日を二日後に控えたその日は、私にとってNHK文化講座「シルクロード」の最終聴講日にあたる日だった。2年前に始めたシルクロード講座だが、私はこの日をもって聴講を止めることにしていた。一つには、昨年から始めた四国遍路の日程を組むに…
▶ロシアのウクライナ侵攻に気を取られていたら、関東地方では未だ6月だというのに早々と梅雨が明けてしまい、東京では35度以上の炎暑が続く真夏が突然到来した。25日には、群馬の伊勢崎で40.2度という6月では考えられないような高温を記録したというから、世…
▶学生だった頃、小遣いを貯めて買ったギターで最初に覚えたのは、PPM(ピーター・ポール&マリー)の「風に吹かれて」だった。平易ではあるが深淵な内容を示唆する詩を、PPMは哀愁味のある調べにのせて歌ったが、この歌をボブ・ディランが作詞・作曲して自ら…
▶季節のよい春と秋には、愛用のバイクを駆ってツーリングに出かけるのを趣味としている。現在乗っているバイクはスズキ・バーグマン200で、2017年9月に購入した。最初に購入したのはホンダのビッグスクーター フォルツァ250で、これは自動二輪免許を取得した…
▶以前勤めていた会社の人達と、楽しい交際が続いている。私が会社を辞めたのは令和元年6月だから既にそれから3年が経過しているが、3年経っても変わらずに昔の仲間たちとの付き合いが続いており、先日は私の家にそのうちの7人(私以外は全員が現役社員)が集…
▶昨日は、5月にもかかわらず、列島を猛暑が襲った。どういう具合で気温が高くなったのかは知らぬが、とにかく関東地方では35度を超えた地点がいくつかあったようだ。我が家の居間の窓から、庭のカエデの株立ちが良く見える。よく見えるように、植木屋に頼ん…
▶今回の四国遍路も今日が最後となった。曇り空の下、鳥坂峠を超えて大洲市に入るだけの20㎞程度の歩行なので楽勝だが、宿に入る時刻が早すぎるので、2時間以上の時間調整が必要だが、ノーアイデアだ。すると峠に向かう途中で、数日前に会ったアメリカ人の青…
▶先週の火曜日に高知入りし、翌日から再開した遍路旅も今日で丸10日となった。前半は雨に祟られながらも、これまで既に250㎞以上は歩いた計算だが、打った(遍路ではこう言います)寺は僅か3ヶ寺だ。ところが今日は久しぶりに1日で3ヶ寺を打った。 ▶宇和島市内…
▶JR新橋駅から内幸町方向へ路地を少し行った先に、「宇和島」という小料理屋があり、今から20年以上前の私がサラリーマンだった頃、この店でよく職場の同僚達と酒を飲んだ。カウンターと狭い小部屋がいくつかあり、だいたい一番奥の部屋で飲んだが、最初に注…
▶昨晩泊まった山代屋旅館は、40番観自在寺の門前に大正時代から宿を構える老舗旅館で、往時はさぞかし盛況であったことを彷彿とさせてくれる宿であった。泊まった部屋は天井の高い床間付きの10畳部屋であったが、昔は隣室2室と合わせ30畳敷の大広間として使…
▶気の早い梅雨前線が南下したため、天気は回復し、午後からは陽射しも見えるなか、高知県と愛媛県の県境にある松尾峠を超えて、伊予の国(愛媛)に入った。時刻は午前9時20分。峠からは通ってきた宿毛湾の景色が良く見える。 ▶この峠には昭和の初めまでは茶屋…
▶写真は、5月16日午前11時過ぎの39番延光寺である。思っていたより到着が早かったので、この寺の大師堂の裏縁で1時間以上の休憩をとった。訪れる人も疎らで、境内裏の山から聞こえてくる鳥の声に耳を傾けていると、眠くなってくるほど長閑だ。雨が上がって薄…
▶日曜日の今日は、竜串の海岸から月山神社を経由して、大月の宿まで約29㎞を歩いた。昔から足摺岬の38番金剛福寺から39番延光寺に向かうには、次の2通りの方法が不文律の如く決まっている。①一旦同じ道を戻ってから内陸部の道を通るケースと、②足摺半島を時…
▶足摺岬の38番金剛福寺から39番延光寺までは60㎞以上あるので、この間に少なくとも2泊はしなければならない。今日は、足摺半島の西側の海岸線をなぞるように歩いて、土佐清水市の竜串(たつくし)に泊まった。 ▶今回の遍路旅は、火曜日の出だしから雨天続きだ…
▶昨年10月に徳島市内から四国遍路を始めて、前後のアクセスの日程を除けば実質23日目に、とうとう四国の左下の足摺岬まで到達した。これまで4度四国を訪れ、既に歩いた距離は約530㎞に及ぶが、それでもまだ全体の半分には届いていない(約47%)ということが、…
▶四国遍路の中で、室戸岬の24番最御崎寺と足摺岬の38番金剛福寺を目指す行程は、ある意味難所と言える。道は平坦だが、途中の寺のない長い海沿いの道を、延々と歩く必要があるからだ。昨日と今日の行程がまさにそれで、37番岩本寺から足摺岬までは80㎞もある…
(岩本寺の本堂にて)▶宿坊の朝は早い。岩本寺の宿泊者は午前6時から始まる「お務め」に参加することが決まりになっている。今朝の参加者は、車遍路の夫婦者と、私を含めた歩き遍路が4人の計6人だった。少し遅れて住職が登場し、すぐに勤行が始まった。勤行そ…
(高知駅前の巨像。左から武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎)▶5月の連休も特に何もなく終わった後の10日の火曜から、4度目の四国遍路を再開することにした。これまで全行程1100㎞の4割は歩いた勘定だが、まだ半分には届いていない。今回は四万十町窪川から足…
▶5月1日の朝、郵便受けに日経新聞が投函されていた。一瞬誤配達を疑ったが、すぐに2ヶ月程前に新聞を変える契約を結んだことを思い出した。それまでは読売新聞を購読していたのだが、訳あって読売から日経に変更することにしたのだ。すんなりと契約更改でき…
▶年に一度、日比谷のクリニックで、健康診断(人間ドック)を受けている。ここの先生とは、私が現役で働いていた頃からの長いつきあいだ。お蔭様で、色々融通が利くし、何より健康上の異変があった時、この先生の専門医ネットワークがとても頼りになる。また…
▶昨年から四国遍路を始め、先週3回目の区分打ち(行程を分割して回る)を終えて帰ってきた。最終日は、四万十町にある窪川駅から高知駅まで特急列車(二両編成なので、かろうじて列車と言える。ちなみに各駅停車は一両編成で2~3時間に一本しかない。)を使…
▶今回の遍路も、今日の37番岩本寺を打って終わりである。前後の移動日を除けば正味6日間の日程で、南国市内の29番国分寺から9ヶ寺を回ったことになる。今回は、高知市内を中心に時間をとって色々なところを巡ったので、総じて時間にゆとりがあり、結果的に…
▶36番青龍寺と37番岩本寺との距離が60㎞近く離れているので、今日は終日歩いただけに終わった。予約してある宿の関係で、当初の予定では18㎞程度の軽めの行程のはずだったが、結果的には25㎞以上は歩くことになった。詳しくは後で述べる。 ▶昨晩泊まった宿が…
▶昨晩泊まった民宿は、至福(と涙)の宿だった。こういう出会いもあるのだから、フーテンの寅さんではないが、旅は素敵だ。 ▶泊まったのは、「民宿みっちゃん」。高知県の池の浦漁港という、ひなびた漁港にあるひなびた宿だった。みっちゃんと呼ばれる話好きの…
▶今日は月曜日。遍路に来ていると、曜日の感覚がなくなることは以前にも書いた。宿でテレビを見ることは殆んどないので・・だいたい面白い番組が少ないしね・・・浮き世のゴタゴタから離れることができるのがいい。それでもロッテの佐々木投手の完全試合の達…